木造建築物は勿論のこと鉄骨造及び鉄筋コンクリート造の建築物に於いても外壁(屋上、屋根も含む)からの浸水などにより躯体に及ぼす悪影響は甚大です。
現在、鉄筋コンクリート造の建築物の寿命は約100年といわれております。これはコンクリート躯体(アルカリ性)表面から内側へ向かって進行していく中性化あるいは酸化が中の鉄筋にまで達するのにかかる時間で環境や外壁仕上の劣化状態によっても左右されます。意匠上外壁を綺麗に保つことはもちろん建物の良好な状態を永く維持するためにも外壁仕上は非常に大きなファクターであるのです。
外壁補修、改修、大規模修繕などの工事は決して安い買い物ではないと思います。一般的に建物の生涯コストを考えた時、運用管理費(保全費、修繕費、更新費など)はいわゆる初期投資額(企画設計費、建設費)の3倍以上といわれております。建築物の維持保全を考える上ではとても軽視できる部分ではありません。考えていただきたいのは「今、補修、改修工事を行うあるいは行わないことによって5年後、10年後さらには20年後の資産価値はどう変わるか?建物にかかるライフサイクルコストはどう変わるか?」ということです。劣化を負ったまま放置を続けた建物は致命的な損傷となって、外壁剥落事故を招き通行中の第三者やその建物のご利用者様などに危害が及び結果として補償や修復工事のために何十倍ものコストを要してしまうケースもありますので定期的な外壁診断を受けることをお勧めいたします。診断の結果、オーナー様が考えていたよりもコストを低く抑えられたケースも多々あります。
弊社は「スリムな経営」を目指し経営や営業に掛かるコストは可能な限りダウンサイジングし、経費や中間コストの発生を可能な限り抑え、現場側の品質を確保しつつコストダウンに貢献できるよう努力しております。ご予算や工期に関するご心配はなんなりとまずはご相談ください。不要なコストは抑え、必要であるまたは将来的に環境的経済的に有用である部分はプロとしてご提案させていただきます。
建物は時代や周辺環境の変化によってそのニーズもまた変化するものです。その変化に即したリノベーションを実施するのも一つの選択肢だと考えます。大規模または部分修繕、改修工事の際にはぜひお手持ちの資産の運用についてもご検討ください。きっと私どもにもお手伝いできることがあると思います。